情報I 高2からの対策は「学校の授業」で足りる
2026-08-08・読了 8分
情報I 高2のうちにやることは、学校の授業と定期テストをそのまま共通テスト対策に変えることだけです。高1・高2から早めに対策したい人へ、授業進度を出題範囲に読み替える方法、定期テスト前に一問一答を回す手順、この時期にやらなくていいことまで整理しました。

情報Iをいつから始めるかという話は、たいてい高3を前提に語られます。高3の一年の配分は高3向けのスケジュール記事にまとめてあるので、来年になったらそちらを読んでください。この記事はその手前、高1・高2の人が今のうちに何をしておくと後が楽になるかだけを扱います。
高2から始める人だけが持っている利点
高2の利点は1つだけ、学校の授業がまだ進行中だということです。
高3の秋に始める人は、一年以上前に習った内容を独学で思い出すところから始めます。高2の今なら、その作業自体が発生しません。授業で扱っている単元をその場で理解しておけば、それがそのまま下地になります。
情報Iは2022年度から必履修科目になり、共通テストでは2025年から出題が始まりました。試験時間は60分、配点は100点です。初年度の平均点は約69点でしたが、2年目の2026年は50点台まで下がっています。「簡単な科目」という前提は置かないほうが安全です。
授業の進度を、そのまま出題範囲に読み替える
教科書の単元は、共通テストの出題分野とほぼ一対一で対応します。今どこを習っているかが分かれば、自分がどの分野を対策中なのかも分かります。
| 授業で扱う内容 | 対応する分野 | 高2でやっておくこと |
|---|---|---|
| 情報社会・著作権・個人情報 | 情報社会と法規 | 用語を定期テストで一度覚え切る |
| デザイン・ユニバーサルデザイン | 情報デザイン | 具体例と結び付けて理解する |
| 2進数・文字コード・画像の表現 | 2進数 | 計算を手で解けるようにする |
| プログラミング実習 | プログラミング | 変数の値の動きを追う |
| 表計算・統計・グラフ | データの活用 | グラフの読み取りに慣れる |
| 通信・プロトコル・セキュリティ | ネットワーク | 用語の意味を言葉で説明する |
とくに2進数は、理解と計算スピードが別物です。授業で扱う時期に手を動かしておかないと、高3でやり直しになります。
定期テスト前の1週間の使い方
高2にとって一番効率がいいのは、定期テスト前の1週間です。範囲が区切られていて、勉強する理由が向こうから来てくれます。
やることは1つ増やすだけです。教科書を読み直したあと、その範囲の用語を一問一答で確認する。10分で終わります。出やすい語は頻出用語の記事にまとめてあるので、授業で出てきた語が載っていたらその場で覚えてしまってください。
実習をやった週も同じです。自分が書いたコードを共通テストの表記に置き換えるとどうなるかを一度考えてみてください。表記の違いは共通テスト用プログラム表記の解説で十分つかめます。
高2のうちはやらなくていいこと3つ
1つ目は過去問の演習です。情報Iの本試験問題はまだ数が少なく、貴重な初見の教材です。高2で消費すると、直前期に力を測る手段が残りません。
2つ目は参考書の買い足しです。この段階は教科書と授業プリントで足ります。複数冊を並行するのは、範囲を一周し終えた高3の作業です。
3つ目は、他教科を削ってまで情報Iに時間を使うことです。英語や数学の土台のほうが後々効きます。比重の考え方は勉強法のまとめを見てください。
高2の終わりまでのチェックポイント
ここまで来ていれば、高3の春を余裕を持って迎えられます。
| 項目 | 到達の目安 |
|---|---|
| 用語 | 授業で出た語を、見て意味が言える |
| 2進数 | 10進数との変換が手で解ける |
| プログラミング | 短いコードの変数の動きを追える |
| データの活用 | グラフから読めること・読めないことを区別できる |
| 習慣 | 定期テスト前に一問一答を回す形ができている |
逆に、これ以上は高2では必要ありません。全部埋まっていなくても問題ではなく、埋まっていない項目が分かっている状態そのものが成果です。
今日からできる、いちばん軽い一歩
高2の対策で効くのは、量ではなく情報Iを未知の科目にしないことです。授業で出てきた用語を、その週のうちに一度確認する。それだけで高3のスタート地点が変わります。
まずは今習っている単元の一問一答を5問だけ解いてみてください。分野別に分かれているので授業の進度に合わせて選べます。通学中にも回せるように、アプリ版では分野別の演習と間違えた問題の復習をまとめて扱えます。
よくある質問
情報Iは高2から対策を始めても早すぎませんか?
早すぎることはありませんが、高2でやるべき内容は高3とはまったく別物です。高2の段階では受験用の演習を積むのではなく、学校で習った範囲をその場で理解し切ることが対策そのものになります。授業と定期テストという毎日ある機会を使うだけなので、受験勉強の時間を新たに削る必要はありません。
高2のうちに過去問や予想問題集は買うべきですか?
急ぐ必要はありません。共通テストの情報Iは実施回数がまだ少なく、貴重な本試験問題は高3の演習期に取っておくほうが価値があります。高2で先に消費してしまうと、直前期に初見で解ける教材が残りません。今は授業範囲の用語と考え方を固めることを優先してください。
学校の定期テストの勉強は共通テストに役立ちますか?
役立ちます。定期テストは範囲が区切られているぶん、その分野を集中して覚え直す口実になります。テスト前に教科書の用語を一問一答形式で確認しておけば、高3で改めて暗記し直す手間がほぼ消えます。定期テストのために覚えた内容を、そのまま共通テスト用の貯金として扱ってください。
学校の授業でプログラミングをあまりやりません。どうすればいいですか?
学校ごとに実習の量には差があります。共通テストでは特定の言語ではなく共通テスト用プログラム表記が使われるので、授業でどの言語を扱ったかは大きな問題になりません。高2のうちは、変数と繰り返しと条件分岐の3つが読めれば十分です。短いコードの動きを追う練習を月に数回入れておきましょう。
高1でも情報Iの対策を始めたほうがいいですか?
高1で受験を意識した対策は不要です。ただし授業で扱った内容をその都度理解しておくことには意味があります。特に2進数の計算と情報デザインの考え方は、あとから独学で埋めると時間がかかる部分です。授業中に分からないまま流さない、という一点だけ意識すれば十分です。
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